異邦の騎士/島田荘司
- 作者: 島田荘司
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 1998/03/13
- メディア: 文庫
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以下ネタバレ
記憶喪失の主人公。そして、主人公を取り巻く不可解な事件。というパターンがくるとついサイコのガクソみたいな巨大な闇組織の存在を考えてしまい、自分は主人公ではないのに感情移入して、出てくる登場人物を片っ端から疑ってみてしまう。
サスペンス調で語られる主人公の復讐劇は御手洗という人物の存在によって一気に破壊されるストーリー。つまり、前半のサスペンスそのものが犯人のトリックであるという大胆さがこの物語の醍醐味であろう。
あとは御手洗のキャラクターがやはり群を抜いてて、わしは満足。
麻耶のメルカトル鮎といい、わしはトリックスターな役どころに惹かれるんだと思う。