毒入りチョコはキスの味/ジェニファー・アポダカ
毒入りチョコはキスの味―Tバック探偵サマンサの事件簿 (ヴィレッジブックス)
- 作者: ジェニファーアポダカ,Jennifer Apodaca,米山裕子
- 出版社/メーカー: ソニーマガジンズ
- 発売日: 2006/05
- メディア: 文庫
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女ってイケメンを見ると、「あーセックスしてー」って思うものなんだろうかなぁ。去年、池永陽を読んで思ったことをアメリカの女性作家が書いてくれてやがる。
きっと、アメリカの女はみんなビッチだから、そういうことを書くんですよね?そうですよね?
まぁ、男も女も代わらないんだろうなぁと、ただ先入観とかそういうものが歯止めをかけてるだけで、四六時中エロい妄想に浸る女がいてもおかしくないってだけだよね。ただ男は外性器だからそういうことに解放的ってだけだよね?ねぇ?ねぇ?誰か教えて、赤ペン先生ー!!
そして、読破したのであらすじと感想をば!!
夫のトレントが死んだ後、彼の遺品を整理していたサマンサは彼が愛していたクラシックカー、ムスタングから大量の女性モノのパンティコレクションを発見する。トレントが浮気をした女性たちのものである。
夫の裏切りを知ったサマンサはおとなしい奥さんであることを辞めた。夫のムスタングを売り飛ばし、その売却金で豊胸手術をうけ、ミニスカートにTバックといういでたち。テコンドーも習い始めた(まだ黄帯だけど)。経営不振で売りに出されていた、夫との馴れ初めの場所、恋人紹介所を購入し女性実業家気取り。
そんな彼女の新しい生活は、突然現れた謎の男に「金を出せ」と脅迫を受けることから波乱万丈のスタートを切る。
イケメン刑事ロッシとセクシー私立探偵ゲイブの彼女に言い寄る素敵な男たちをはじめ、手先の器用な元自動車工ブレイン、元手品師にして手品師仲間やお年寄りコミュニティなどワールドワイドなつながりを持つITの達人のおじいちゃん、親友の勝気で行動的な美女。
ドジでおっちょこちょいだけど仲間にも恵まれ、ひょんなことから探偵となってしまった彼女。夫が生前に遺した悪事とは!?
まぁ、そんなわけで当初は、誰かの感想とかぶってしまいがちな自分の書評を一歩前進させようと、誰も読んでないであろう本として購入。*1しかし、そんな邪なわしの想像に反して、これは面白かった。
ありがちといえばありがちだが、言い寄ってくる二人のイケメン、ゲイブとロッシ。この二人の間で揺れ動く主人公の心。最後の最後まで事件の真相が見えてこないサスペンスさはそこそこ。序盤の読者をあきさせないようなサマンサの暴れっぷりや、コミカルでありながらバリエーションに富んだキャラクターたちは秀逸。
話の暴走っぷりが小気味よく、都合の良い登場人物とか、ちょっとおつむの弱そうな主人公には笑いながら読める。
個人的にいうならロマンスはいらない。