トム・ヤム・クン/プラッチャヤー・ピンゲーオ監督

 今更という感が否めないが、ようやく見ることができたよ。

 今回の作品。前作『マッハ!!!!!!!!』のスタッフがシドニーで大暴れという様を楽しみにしていたけど、予想を上回る痛快な暴れっぷりに映画館の中で爆笑してしまった。
 前回のマッハではワイヤー・CGを禁じ手としての縛りが存在したが、今回はそこらへんが解禁されたのか迫力はアップ。正直、それがなくても面白い映画が作れるってアピールはいいけど、使えるものはどんどん使ったほうがいい。
 ストーリーも仏像より象のほうが無宗教のわしらには感情移入しやすい。それでいて、いきなり唐突に使われるCGの意味不明さがなんともいえなく楽しい。
 アクションシーンは様々な武術の使い手にムエタイ使いのカーム(トニー・ジャー)が立ち向かうバリエーション豊かな戦いぶり。突っ込みどころ満載なところもなお良し!!

 とりあえず、骨を折って初めて勝った事になるような人を相手に戦っちゃいけないな、と思った。あと、ジョニー・グェンがちょっとかっこよかった。