FSV Mainz05 - Eintracht Frankfurt

 フランクフルト対マインツ。雨のせいで回線が乱れ、ろくに試合が見れず、「しばらくお待ちください」の画面と倉敷保雄金子達仁の実況・解説という名を借りたマインツサポーターのぼやきを聞き続ける始末だったが、とりあえず、旧ユーゴ人はキレると何しだすかわからねぇってのは理解した。
 おい、シュピヒャーのレッドは雨で滑ってバックチャージは仕方がない。しかし、ヴァソスキの一発レッドはねぇよ。オフサイドトラップに一人遅れて相手に点を献上したあげく、ルス君がヤヴァノヴィッチに髪の毛をつかまれて引きずられるという乱暴にあったことの報復か、あきらかなファール目的なタックルをぶちかまして一発レッドはねーよ。ただでさえ11対10で不利に立たされてるんだからさ。

 そんなわけで、前半はシュトライトからのクロスをアマナティディスが頭で合わせるフィジカルに劣るマインツディフェンスの弱点をついたきれいな得点もあり、いい感じで試合は進んでいたというのに。後半は雷雨の影響かほしい追加点も奪えず、昨シーズンの課題であった守備面の乱れを露呈し、追いつかれるありさま。人数も二人退場の11対9なんていう状態にまでなって、同点に抑えるのがやっとの有様。

 相手のマインツは今オフの補強はレギュラーの半分が変わるという暴挙ともいえる突貫工事を見せたおかげで、昨シーズンまでマインツのエースストライカーだったミハエル・トゥルクにとって、今日の試合はとてもつらいものだったと思う。
 いくら生まれ故郷のチームに移籍したからとはいえ、いきなり目と鼻の先のチームでプレイしてるんだから、ファンからのブーイングは避けられないだろうし。
 なんというか、交代でベンチに下がるときに「やっと終わった」っていう疲れた顔だったのがなんともいえなかった。雨のせいってのもあるけどさ。

 しかし、プレルはいいキーパーだなぁ。正キーパーのオカ・ニコロフの怪我で今シーズンはずっとゴールマウスを守っているけど、第一、第二節のPKストップや、今日の試合のセービングを見る限り、反応力に優れたキーパーだと思う。
 カーンやレーマンヒルデブランドなどが世界的には話題になるが、ドイツのゴールキーパーの優秀さを語る上ではこういう草の根の選手たちのレベルの高さも見逃せないポイントだと思う。

 まぁ、ぐだぐだと語ったけど、これで開幕から3試合を終えて、フランクフルトは3戦0勝0敗3分、勝ち点は3。なんというか、シャルケみたいな格上には引き分けて、ボルフスブルグやマインツみたいな同レベルのチームには勝つのが理想的だったのだが、どうもピリッといかない。開幕スタートダッシュはならずもまぁまぁというところ。
 次節のレバークーゼンにはどのような試合を見せてくれるだろうか。