オールドワールドの武器庫

 バイト先で初めてプレイしたシステムがウォーハンマーだと言ったら、だいぶ気にいってもらって、先輩に誘われ、HJ主催のウォーハンマーオンリーコンに参加することに。
 うすらながらとはいえ、第二版になってからGMをやったことがあったので、経験者卓を希望。
 スキーでならば、「滑るの初めて」「プルークボーゲン」「パラレルターン」と段階があるが、ウォーハンマーにはそんな目安も無いので正直不安である。
 開会まで時間があったので会場を見回してみると、入り口の受付にはサプリメントの「オールドワールドの武器庫」の他、D&Dなどホビージャパンの冊子が並ぶ。土曜日のオフィスの会議スペースということもあり、建物が静かなのもグー。秋葉原のプレイスペースとなると戦々恐々とした状態が続くので、これくらいがいいところなのかもしれない。
 開会してみると卓は全体で4卓。3卓が初心者卓の1卓が経験者。旧版のマスタースクリーンについてくるランダム名前表の小冊子を持参してくれるプレイヤーや、ミニチュアの経験者などがおり、経験者の年期の違いを感じる。ウォーハンマーはハマったとはいえ、TRPGそのものすら大学入ってからのわし。
 みんな経験者で、ルルブも持参というわけでさくさくとキャラ作成からスタート。今回、ウォーハンマー第二版、初プレイヤーというわけでわしのキャラクターはエルフの船乗りサーアンディラ。
 パーティの面々はといえばドワーフの無法者、ゴルドランタン。ハーフリングの遺跡荒らし、カイル。人間の渡し守、ウルフガング。人間の御者、フェリックス。という戦闘員パーティ。
 今までのGMしてきたパーティは中産階級のキャラばかりというプチブル団だったりと、非戦闘員のキャラクターが作られやすいウォーハンマーでは珍しいメンバーである。
 敵の雑魚モンスターと一般的なPCの強さがさして変わらないというゲームバランスもあり、キャラロストなんて日常茶飯事なゲームにあって、全メンバーが無事に帰ってこれたのはひとえにメンバーが純粋に強かったからなのかもしれない。
 舞台が陸地も陸地、大森林の丘の上にある都市ミッドンハイムであり、エルフという種族に慣れていないこともあり、大人しめのロールしかできなかったのが残念なところ。ハーフリングのカイルやウルフガングとかが面白いキャラクターで場を盛り上げていただけに絡んでいけなかったのが残念なところ。
 これからの展望として、武器庫・生物誌と基本ルルブじゃぜんぜん謎に包まれていた部分がどんどんとサプリによって開拓されていく中で、夏までにシナリオ集が出るという話である。
 新版になってシナリオを作るのがつらく、旧版のシナリオ集を新版に直そうとして失敗してきたわしにとってかなりうれしいことだ。
 当初、第二版が出たときは、旧版のように一発屋で終わるんじゃないかと思われたウォーハンマー。これからのウォーハンマーの展望に期待というところである。