バッカーノ!―The Rolling Bootlegs/成田良悟
アニメ化するらしいし、yuminaga君も面白いというし、本当に久しぶりに電撃文庫を買ったよ。富士見ならTRPGリプレイで買うんだが…。考えるとそうかダブルブリッド以来だ。
バッカーノ!―The Rolling Bootlegs (電撃文庫)
- 作者: 成田良悟,エナミカツミ
- 出版社/メーカー: メディアワークス
- 発売日: 2003/02
- メディア: 文庫
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三百年前、船の上で錬金術師達は不死の法を手に入れるため、『悪魔』を召還したのが全ての始まりであった。
悪魔は錬金術師達に不死の酒を与え、唯一死ねる方法と召還主だけに不死の酒の製造方法を教えた。
しかし、その次の日の夜、錬金術師達の内の一人が仲間を喰い始め、彼らはその魔手から逃れる為、世界中に散り散りとなった。
そして禁酒法時代のアメリカ、不死の酒を巡り、バッカーノ(馬鹿騒ぎ)が始まる!
禁酒法時代。歴史好きにはたまらない時代設定ということもあり、すぐに引き込まれた。アーノルド・ロススタインから始まるアメリカ組織犯罪がひとつの隆盛を見せた時代。1930年といえばセントバレンタインデーの虐殺の翌年。アルカポネの支配も終盤に入る頃だ。不死とかそんなのはどうでもよく、時代設定だけでご飯が食えちゃう。
なんというか、話をでかくするように見せて、ぜんぜん大きくならないうちに収束するあたり、フーセンガムを膨らまそうとして、失敗して顔にガムの膜が張り付いちゃうような感じ。
馬鹿騒ぎというタイトルのとおり、ノリは馬鹿でストーリーは都合が良すぎる。
火浦功とか好きだし、ぜんぜん違和感無く読めたわ。オススメする人の気持ちも分かる。コレ、オススメ。