モンスター･キネマトグラフィ/坂木原 レム

あかんわ〜

モンスターキネマトグラフ (リュウコミックス)

　マミヤさんは興奮すると怪獣に変身してしまう特異体質を持った女性。戦時中は破壊兵器として戦った彼女であったが、戦後、彼女の特異体質は恐れられ、嘲笑の的になってしまう。
　そんな彼女の元に現れたのは映画会社。彼女を自分たちの映画に出演させ、リアルな怪獣映画を作りたいのだという。見世物としてでも、彼女を必要としてくれる場所があるのがうれしいと、彼女は自らすすんで映画撮影へと乗り出す。

　昭和・怪獣・関西弁の女性といういろいろなツボを攻めてくる一冊。怪獣になってしまうという特異体質を抱えながらも、マミヤさんのちょっとした乙女心にキュゥウンとなってしまうのだった。