西瓜糖の日々/リチャード・ブローティガン

 書いたと思っていたら書いてなかった感想。

西瓜糖の日々 (河出文庫)

西瓜糖の日々 (河出文庫)

BOOKデータベースより
コミューン的な場所、アイデス“iDeath”と“忘れられた世界”、そして私たちとおんなじ言葉を話すことができる虎たち。西瓜糖の甘くて残酷な世界が夢見る幸福とは何だろうか…。澄明で静かな西瓜糖世界の人々の平和・愛・暴力・流血を描き、現代社会をあざやかに映して若者たちを熱狂させた詩的幻想小説ブローティガンの代表作。

 去年、アメリカ文学にだいぶはまった。この満ち足りているはずなのに空しいという感じがなんともいえないくらいに痺れる。
 まぁ、ようするにアイデスという究極の馴れ合い仲良し空間があって、そこで人々は平和な生活を送っている。けれど、そのためには結構ひどいことも平気で出来るよー。という話。
 なんというか
リア充キモスwwwwwwうぇ」
というのがブローティガンのスタンスであり、あくまでも主人公であるわたしはこのアイデスという世界(つまりリア充サイド)にどっぷりつかった人間である。この話が書かれたのがヒッピームーブメントがおこるちょっと前であり、その後ヒッピーたちによって、バロウズと並んでバイブルとして扱われるということになったのだが、これは現在の日本にたとえると2chケータイ小説ネタが書籍化→女子高生の間で大ヒット!みたいな感じ。って例え話にしたらレベル下がったな。
 とにかく、単純に馴れ合いとかそういうものが大嫌い、空気とか読めても読みたくないというわしにはかなり来た。