オバマが大統領になったのを喜ぶ記事のなかで、キング牧師の演説に触れ、黒人が大統領になったことに歓喜するアメリカの様子について報じていた。
 しかし、肌の色ではなく個性で判断されるというキングの夢が実現したという記事の中においてバラク・オバマという人物の個性が不在であることが気になった。アメリカの黒人やラティーノオバマ政権をうまく行くと思うに足る理由というのがなんとなく足りてなくて、逆に不安になる。
 昨年、黒人で初めてサッカー・イングランド・プレミアリーグの監督となったポール・インスは結果を残すことができず解任されてしまった。それと同じようなガッカリ感がいつ襲ってくるか分からないだけに、今の肌の色でしか判断しない報道にも危機感を抱く。