レンタルビデオ

 地元のレンタルビデオ店からアダルトコーナーが消滅してしまっていた。
 そこのレンタルビデオ店の店員は夜遅くになっても女性であることが多かったので、わしがその店に勤めてハーレム・・・もとい、男たちの救世主となろうと思ったのだが、バイトの申し込みをしようと行ってみたところであった。
 しかたがないので、すこしブルーな気分のまま、DVDを2本借りた。結局、バイトの申し込みはしなかった。借りたのは「隣のヒットマン」と「戦場のピアニスト」。なんとなく、見たかったが見てなかった映画だ。
 学校で「こんなの借りてきちゃった」とか自慢しようと取り出したら、「戦場のピアニスト」が「海の上のピアニスト」になっていた。どっちもいい映画らしいから、良しとしてもすこし悔しい。やっぱあの店で働いて、地元住民の救世主にならないといけない、と思った。