アルペン 男子GS

 大回転は一本目を滑って上位数十名が二本目へと通過*1二本目では一本目と違うコースを滑り、そのタイムの合計を競うというルールであるのだが、今回はコースが特殊であった。一本目のコースのあまりにも難しすぎた。多くの選手が転倒・コースアウトで勝負を去ってゆく。この勝負、我らがヘルマン・マイヤー先生に勝機や見えた!!と思ったが、二本目にて、一本目5位のベンヤミンライヒが神がかったすべりを見せて見事金メダル。マイヤー先生は銅メダル。残念。
 マダガスカルやインドの代表選手が滑り出すと、実況と解説が「がんばれがんばれ」と応援大会になったのが忘れられない。コースアウトっぽい選手に「私が審判なら見逃します」。スタートに失敗した選手に「私が審判ならもう一回スタートをやり直します」。挙句「これがオリンピックの隠れた醍醐味ですよね」って、お前ら優勝候補とかが滑ってたときより盛り上がってるぞ!と。まぁ、わしもがんばれ!!って思ってしまったのだが。
 佐々木は残念ながらコースアウト。金メダルか転倒しかありません。という言葉は本当であった。しかし、言葉どおり転倒の危険をものともせずにがんがんと攻めていく彼のすべりはやはり嫌いじゃない。
 見ながら、ターンを切る動作を真似していたら「そんなターンなってない!」と毎晩の友達である"これで決まり大"を飲んだ親父に見られる。「こうだ!」と親子二人でテレビの前でスキーターンの物まね大会。「短い板はどうだかわからんが、長い板はまだまだだな」とよくわからない自信ありげな笑みを残して親父は去っていった。
 サカモト家の一家団欒は基本的にこんな雰囲気です。

*1:30位までだと思ったがオリンピックはすこし具合が違うらしい