アルペン 男子スラローム

 基本的にあんま国を負って応援することはないんだが、今回は本当にどきどきした。佐々木明の攻撃的な滑りは大好きだったんだが、一本目で佐々木は攻めきれず。
 それよりも続いた皆川賢太郎が一本目3位につけるいいすべりを見せる。ここでやはり魅せてくれるのがオーストリアベンヤミンライヒ。波乱含みの難コースを綺麗に滑りぬけてみせ、堂々のトップ。
 二本目は手に汗を握りながらの応援である。ハンゲで麻雀を打つのもおろそかになる。
 湯浅直樹のパーフェクトな滑り、皆川の健闘もあり、皆川3位で一本目トップのライヒがすべるときはつい立ち上がって見入ってしまった。
 やはり、ライヒはすげぇと思う。サッカー王国がブラジルならスキー王国はオーストリアといわんばかりのオーストリアの表彰台独占には舌を巻いた。
 皆川残念。これで、わしの中のオリンピックは終わったように思う。明日のアイスホッケー決勝も気になるっちゃ気になるけど。
 もう、ライヒの後の選手のすべりを見ながら、アナウンサーと解説の木村公宣の話がしんみりとしてきて、「ああ、オリンピックも終わりなんだなぁ」と思うと寂しい気持ちで一杯になってしまった。
 最後の選手である生田康宏がコースアウトしてから戻る姿を見ていて、頭の中で森山直太郎の「夏の終わり〜♪」という声が流れて、とうとう涙を流してしまった。
なんで、スキーをしてる人なのに夏の終わりなんだろ・・・と。