ファミコンウォーズDS/任天堂

ファミコンウォーズDS

ファミコンウォーズDS

 そういえば、DSでやった中で最高のソフトと言い張ってるわしですが、このゲームに対するレビューを書いてなかったことを思い出す。

 まずなつかしのCM。フルメタルジャケット海兵隊の歌を髣髴とさせるこの歌。実際に米国海兵隊員を使うという手の込んだCMとなっており、持っている銃もモノホンです。歌はアフレコだが、彼らも本当に歌っており、ローマ字の歌詞カードと日本語風の発音のレッスンを経るという入念さだ。

 そして、ゲームボーイウォーズではこのCMと同じ構図でありながら女性兵士を使用。
 このあと、だいぶ離れるがゲームボーイウォーズアドバンスではまたCMが作られた。ユーチューブでは見つけることができなかったが、こちらは将棋の対局を模したもので「先手、戦車 3歩前へ」「ブルルルーン、ズガガーン(口で言ってる)」「後手 自走砲」「ずうきゅるるるぅううん(口で言ってる)」というものであった。

 こちらがDSのCM。撮影場所は月島商店街。戦闘と銭湯をかけるという、いかんせん最初のCMと比べるとスケールダウンの感は否めないわけですが、ゲームのほうは相変わらず面白い。

 1988年のファミコンウォーズ以降、数多くの作品を出してきたこのシリーズ。しかし、ゲームボーイウォーズ3を最後に日本での開発はストップしてしまう。以降はアメリカで発売されたAdvance Warsになるのだが、同時多発テロの影響でなかなか日本で発売されることは無かった。その後、ようやくにしてAdvance Wars2を一緒にした、ゲームボーイウォーズアドバンス1+2という形で日本に登場することになったのだ。こちらファミコンウォーズDSはAdvance Warsシリーズの3作目にあたる、Advance Wars:Dual Strikeの輸入版である。
 日本主導で開発されていたころのファミコンウォーズがシステム一辺倒の将棋ゲームであったのに対し、Advance Warsシリーズに入ってからはキャラクター性が加えられ、特殊能力を持つショーグンを使うことでゲーム性を高めることに成功した。キャラ化するとシステムが食いつぶされるというのはゲームにはよくあるパターンであるが、こちらはそういうことはなく程よくそれぞれのキャラクターの相性がでることで、プレイヤーは自分の戦術にあったキャラを使ってプレイすることが可能となった(まぁゲームバランスと言う観点からいえば、一部ありえない能力をもつやつがいたりするわけだけど、それをたおすのが不可能化といえばそういうわけではない)。
 このDS版においては、キャラクター追加。そしてキャラクターを2人選ぶことでタッグマッチのシステムを採用。これにより、キャラクターを交代させるタイミングという概念が生まれ、それぞれの特徴をどう組み合わせるかと頭をひねらされることに。
 また、それぞれのショーグンに設定されている必殺技(ブレイク)であったが、これもタッグ時に使用することでなんと2人分の必殺技+2回行動という鬼のような一発逆転要素が追加されることに。ゲームのインフレ化を危惧させられたが、これが決まると気分爽快。
 キャラ同士の相性もあり、ただコンビをくませればいいってわけじゃないあたり、ファイアーエンブレムに近づいている気がしなくもない。

 とにかく「このゲーム、別にDSである必要ないよね」っていうゲームが多い中、このゲームは上手くDSの二画面を2マップ戦闘にするなどしており、アドバンスから着実にパワーアップしている。
 おそらく、ウォーシュミレーションの中では最高峰の一作。買うべき。このためにDSも買うべき。だれか、わしと遊ぶべき。
おまけ

電子音の萌えキャラにまで「サノバビッチ」言われてしまうホーおじさん。
 初音ミクを聞くとゴノレゴ13を思い出してしまう。なんというか、持ち上げられてるわりにはやってることは「アーナッターは ハゲのガーイジンでぃすかー?」と同じで目新しさを感じないんだが…