醜い人間の中で特に自分のあまりの醜さに鏡すら見ることを拒否した人間というものは、自分のことを棚にあげて他人を批評することに腐心してきたせいで、自分を省みるということができない。
 先週の俺はどう考えても駄目な受け答えしかできていなかったのに、それを分析せずに一縷の望みを頼って通過の電話が自分の携帯電話に掛かってくることを祈っているなんて、恐ろしくナンセンスだ。一週間と少し時間が戻ってくれないかな、と思う。