TRPGセッションで、ジョージというシナリオのキーになるキャラを出したので、ふざけてジョージをかくまっているチンピラの名前を、ポール、ジョン、リンゴにしたら、ポールが登場するなりプレイヤーの威嚇射撃をもろにあびて、弓矢のクリティカルヒットで左半身を吹っ飛ばされて死ぬというオチを見せてくれたので、ぼくはいたたまれなくなって目をそらしたのだった。

 サッカーというスポーツは野球や他のスポーツよりも1点の重みがでかいと思う。
「守備的な試合、つまんね('A`)」
という気持ちはわかるし、わしも攻撃的なサッカー、1−0で勝つより3−4で負けるサッカーが好きだ。
 だけど、ウノゼロを美しいというイタリアの伝統もわからなくはない。
 サッカーを心から楽しむには、やっぱ、どこかのチームのファンになりフーリガンになることじゃないかなと思う。

 やはりマスターカードのCMのような状態になるのが一番いい。フランス−ポルトガル戦でクリスチアーノ・ロナウドにブーイングをあびせるためだけに客席に陣取ったイングランドファンはうざかった。だけど、あんくらい夢中になると、どんなプレーでも楽しめるようになるんじゃないかなとは思う。

 クラブと違って、ワールドカップは守備の要素が格段に高くなるけど、FIFA会長が「ゴールが少ない」というような大会だった今大会を見て、やはりサッカーのもつ、他の種目では観られないナショナリズム、「強いものが勝つのではなく、勝ったものが強い」という言葉の意味をなんとなく、決勝前半のロスタイムに思った。

 フランスはジダンもうまいが、マケレレテュラムの守備の巧さ、嗅覚とセンスに注目したい。似たようなスタイルのチームだが、剛のイタリア・柔のフランスと見た。
 あと、サニョルバイエルンにいるときはリザラズを同じような役割の人だと思っていたが、あのニヤニヤ顔と同じように、プレーもいやらしいなぁと思った。