ひと夏の経験値/秋口ぎぐる

ひと夏の経験値 (富士見ドラゴンブック)

ひと夏の経験値 (富士見ドラゴンブック)

 えーっとね。TRPG関係でちょっと憂鬱になってたときにfirstheavenの中の人が薦めてくれた本。別にやつ自身は読んでないようであったが。

内容(「BOOK」データベースより)
当時のおれはまちがった方向に全力疾走だった。それが楽しかった。タナケン、正則、阪本、そして「おれ」こと友永達也は、男子校でテーブルトークRPGを遊ぶ仲間。ある夏、美少女・菜々子が突如サークルに現れた。まったくの初心者だという彼女にひとめぼれした「おれ」は、別れまでの1か月間、最高のシナリオで彼女をもてなそうと奮闘する。そしておれたちと菜々子の最高の夏が始まる―。ピュアでオクテなTRPG少年たちが織りなす、テーブルトーク業界初(?)のプレイヤー青春ストーリー。

 普通の青春ストーリー。ただ、その青春を表現するための媒体がテーブルトークRPGというだけの話。
 わし自身、TRPGを始めたのが大学入ってからなので、こんな高校時代を送ってなかったというか、放課後、教室で勉強してると、サイコロを転がしてる連中が居て、猛烈にうざがってたくらいなわけだが。
 まぁそんなわしもミイラ取りがミイラにっていうことだけど、この物語、ようするにテーブルトークRPGなんていう、まぁ正直日の光をあびないジャンルを趣味とする主人公たちであるが、いきなりサークルに可愛い女の子が入ってくることで、趣味と絶縁されていた「モテ」願望を刺激されてしまうことによる葛藤なんていう、TRPG以外の人でもオタクであれば何度か経験するイタタな経験を描いてくれるわけである。
 読んでいる分にはいいけどさ、やっぱ趣味と「モテたい」って願望は混同した瞬間、両方が死んでしまうものだと思うので、真似はしてはいけないってか真似すんな。まじで