Bundesliga06-07 フランクフルト感想

というわけで遅くなったがブンデスリーガ、06-07シーズンの感想をちょろっと。
 今シーズン、波乱含みというのかちょっと意外な順位になったという印象である。6位以下はずっと横並びという状態が続き、降格圏を脱出したと思ったら十位以内に入っちゃうという状況が目だった。
 かつては黄金時代を築いたBMGの降格は正直意外ではあったが、インスーアがやる気のないプレーしてるようだったりでもう試合が破綻していたので納得といえば納得である。チーム力は高いはずなのに…。
 そんな中、今シーズンは14位でシーズンを終えた我らがアイントラハト。あれれ、10位以内という目標は!?
 今シーズンに関して言えば守備が破綻していたというのは避けられない。58失点というのはアーヘンに次いでリーガ2位。なんでこんなに点をとられるのだろうか。
 しかし、DFラインをみてゆけば思うことは、ギリシャ代表(EURO2008予選で堅守をアピール)キルギアコスをかわぎりに、スイス代表(2006W杯にて無失点敗退という記録を樹立)シュピヒャーをはじめ、オクスやルスなど個々の能力は低くはないはずなのだが…。シュトゥットガルト戦でゴメスをエリア内でフリーにしていたところから見るに、スピード不足。あと連携不足が原因じゃないか。フィジカルが強いだけじゃなくて、身体能力の高いDFが求められるところである。
 また攻撃面では高原が獅子奮迅をみせてくれた。ウィングからの切り込みもいいが、メンタリティの高さは見てて胸が熱くなった。最初は別にファンというわけじゃなかったのに。
 ブンデスリーガにはいないようなタイプで、ラインを割ると思わせるようなボールをまさかという位置から押し込む場面も多く、また勇猛果敢に彼が仕掛けることで相手もファールで止めるしかできず、セットプレーを奪う場面が多かった。日本の新聞においては「高原1得点」とか結果しか書いてくれないが、試合を見渡すと彼のチャンスメークからの得点というのは少なくない。そこらへんも日本では評価すべきところである。
 しかし、高原の攻撃力頼みになってワントップ高原の戦術はいかがなものかとさすがに思ったね。彼はウィングを得意とするように思うし、ドリブルの技術やフィジカルよりもいきなり飛び込んできたり、攻撃の勢いづけをするドリブルだったり選手の間を縫ってのダイビングヘッドだったりという相手の意表をつく形での活躍が持ち味だと思うので、相方となる選手が必要不可欠だと思う。
 アマナティディスは今シーズンは"惜しい"選手だったと思う。惜しいプレーが多く、美味しいところをみんな高原に持ってかれてしまった。そんな感じ。でも、彼の存在もカウンターサッカーでは必要不可欠だし、正直な話高原と組むと相性がいい選手だと思うのだがどうなのか。かなり好きな選手なんだけどね。
 おそらく、FWには馬鹿みたいにでかいやつとかを一人置いておけば、高原やヘラー、トュルクみたいな選手が生きるんじゃないかと思われるのだがどうだろ。

 今シーズンは気がつけばPokalも準決勝敗退だし、14位だしでまぁ残留お疲れといった感じ。来シーズンでこその躍進に期待したいところ。