ローン・レンジャーとトント、天国で殴り合う/シャーマン・アレクシー

ローン・レンジャーとトント、天国で殴り合う (海外文学セレクション)

ローン・レンジャーとトント、天国で殴り合う (海外文学セレクション)

 就職活動に対する愚痴ってみっともないと思ってたから、あんまり言いたくないのだが、最近ずっと何事も後手後手に回っているということのイライラが隠せずタバコの量が増えた。
 わしのタバコはアメリカンスピリットであるのだが、これを吸いながら読むシャーマン・アレクシーは痺れさせてくれる。上の記事で自分が理不尽な状態に置かれていると思ったときに実存に頼ることで救われた云々のキモい話を書いたが、ネイティブアメリカンのようなマイノリティな民族が闘争を失ってしまった現代に生きることを見出すという文学を読むと、自分という人間が何と、何故、闘わねば成らないのかということを持っていないということに絶望する。
 何で俺生きてんだろな。ってところから人生を見つめなおさんといかんね。